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一昨年の秋、烏龍茶――なかでも武夷岩茶で知られる福建省・武夷山を旅した。その茶街で、竹で編まれた水筒に出会った。ひと目で気に入って、どうしてもwagonaで扱いたくて、あれこれ手を尽くして仕入れた。pop upで少しずつ紹介してきたこの水筒を、このたびオンラインストアでも取り扱いを開始する。改めて、この珍しい水筒のことをお伝えしたい。
wagonaは、デザイナー宮嶋安江と私・福田春美で立ち上げたブランド。「暮らしと服が丁度よく、調度よく和合して馴染む」をテーマに、素材を大事にした、使い勝手のいい服やクラフトを扱っている。私自身の暮らしも、自然素材の道具や茶器に囲まれていて、それはそのままwagonaの世界でもある。
この水筒には、いつも好きな中国茶を注いで、打ち合わせに持っていく。淹れて12時間くらい経っても、ほどよく温かい。見た目の印象より、ずっと働き者だ。撮影したこの日は残暑の残る一日で、体の熱をとってくれる白茶を、低めの温度で淹れて持ち歩いた。
サイズは3つ。
荷物を軽くしたい日は350mlの小さいもの、普段づかいは真ん中の500ml。外でゆっくりお茶を飲みたい日は、750mlに熱いお湯を入れて、茶箱に茶器と茶葉を添えて、自然のなかで一服する。持っている方は、たいてい2~3サイズを使い分けているみたい。サイズ違いがあっても、この飾らない形がいい、という声をよく聞く。
お手入れは思うより簡単。
中は中性洗剤で、外側もスポンジを押し当てるように洗う。竹の部分は布巾を押し当てて、そっと拭き取ればダメージにならない。竹はもともと撥水と抗菌の性質をもつ素材だから、カビも生えにくく、そんなに神経質にならなくても大丈夫。
――2年使って、まだこの姿。この一本が教えてくれたことだ。